耳鳴りでプレドニンという薬を処方されたら?
ご相談者様

耳鳴りが気になって病院に行ったら、胃薬と一緒にプレドニンという薬を処方されました。これはどういう薬なのでしょうか?
-
どのような薬かをご説明する前にお聞きしたいのですが、プレドニンを処方されたということは、あなたは「突発性難聴」か「メニエール病」と診断されたのではないですか?
-
そうです。突発性難聴だと言われました。突然右側の耳が詰まったように感じて、聞こえが悪くなったんです。その後、耳鳴りがするようになったので、すぐに近所の耳鼻科に行きました。なぜ薬の種類だけで病名がわかったのですか?
-
プレドニンは、炎症や血の巡りをよくする効果があり、突発性難聴やメニエール病の治療でよく使われる薬なんですよ。これらの病気は内耳にある蝸牛(かぎゅう)という器官が炎症を起こしたり浮腫んだりすることで引き起こされる病気なのです。
-
そうだったんですね。では、処方された薬を飲んでいれば、私の病気は治るものなのでしょうか?
-
突発性難聴は、発症してから、いかに早く治療を始めるかが重要な病気です。時間が経ってしまうと、聴力が低下した状態で固定されてしまい、回復が難しくなってしまうのです。
幸い、あなたの場合、発症してからすぐに病院に行かれたようですので、難聴も回復する可能性は高いと思いますよ。 -
ほっとしました。もしかしたらこのまま治らずに耳鳴りが続くのではないかと不安に思っていたんです。
-
突発性難聴は、過度なストレスや睡眠不足、疲労といったことも原因になることがあります。
医師の指示に従って治療を続けるのはもちろんですが、ご自身の生活習慣を見直して、こうした原因になる要素を取り除くように心がけてくださいね。 -
生活習慣ですか…。確かに最近仕事が忙しくて不規則な生活が続いていました。他に気を付けた方がいいことはありますか?
-
そうですね、突発性難聴は内耳の血液循環不全が原因になることが多いので、先ほどの生活習慣と合わせて栄養バランスの取れた食事をとる、過度な飲酒や喫煙は避ける、耳に強い刺激を与えないといったところでしょうか。
どれも当たり前のことばかりですが、重要なことですよ。
まとめ
・プレドニンは突発性難聴やメニエール病の治療に用いられる薬である
・突発性難聴は、発症後すぐに治療を受けることが非常に重要
・突発性難聴の予防には、生活習慣の見直しが効果的