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めまい・耳鳴り・頭痛に苦しむあなたにお伝えしたいこと | 耳鼻咽喉科 渡辺医院
院長の耳鳴り外来はしばらくの間、休止とさせていただきます。大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒、よろしくお願い申し上げます。
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2019年2月27日

めまい・耳鳴り・頭痛に苦しむあなたにお伝えしたいこと

このサイトでは、私の専門であるめまい・耳鳴りについて解説していますが、その多様な症状は、とてもひとくくりで説明できるものではありません。

また、めまいや耳鳴りの自覚症状は、言葉で的確に表現することも難しいものです。
例えば同じ耳鳴りでも、それを擬音語で伝えようとしたら、各人各様の言い方をするのではないでしょうか。

特に、めまいの診断は簡単ではありません。

めまい・耳鳴りを診断するには、患者さんから自覚症状を聞く問診が非常に重要です。

ところが、激しいめまい発作にさいなまれているときには、患者さんは自分のつらさを説明するどころではない場合があります。

次に、めまいの症状を、患者さんはめいめい主観的に訴えます。
それは当たり前のことなのですが、自分の注意が向いている症状だけを訴え、付随するほかの症状を伝えてくれていないかもしれません。
表現がユニークだと、医師は別の症状を連想してしまうかもしれません。

さらに、めまいに関わるバランス感覚は、目、耳、脳の働きが補い合って機能しています。
そこで、どこかに異常があっても、ほかの部位の機能で補正、代替され、患者さん自身は気がついていないこともあるのです。

そういう傾向があるめまい・耳鳴りだからこそ、多くの情報を総合して、的確に根本原因をとらえることが、適切な治療の大前提になるのです。

頭痛のことは忘れがちな患者さんたち

めまいが気になってこのサイトを見てくださっているあなたに(特に女性に)、お尋ねしておきたいことがあります。

あなたには頭痛はありますか?
もし頭痛にも覚えがあるなら、めまいと頭痛との関係は考えたことはありますか?
そして、ご自分の頭痛は治らないものとあきらめてはいなかったでしょうか?

めまいで病院に来る患者さんの中には、「実は頭痛持ち」という方が思いのほか多いのが特徴です。

頭痛はしばしばめまいを伴うもので、めまいを訴えて病院に来る患者さんの何割かは「頭痛」と診断されます(有名なメニエール病よりも多いのです)。

めまいの中には、原因がわからない「めまい症」という区分がありますが、めまいの素地に頭痛があるなら、それは原因不明とはいえません。
「頭痛に伴うめまい」ととらえるべきです。

あなたがふだん慢性頭痛に悩まされているなら、そのめまいも「頭痛に伴うめまい」である可能性が最も高いといえます。

不思議なもので、ずっと悩まされている頭痛では病院にいらっしゃらない患者さんが、めまいが起こると病院にいらっしゃいます。
そして、医師に一生懸命めまいのことを説明しようとなさいます。

ところが、そのとき頭痛のことはすっかり忘れていらっしゃることが多いのです。

市販薬で悪化した片頭痛を根本から治す

長年つらい頭痛とつきあってこられた方の中には、薬を使いすぎて痛みに過敏になってしまった「薬物乱用頭痛」の方が少なくありません。
限度を超えた鎮痛薬、頭痛薬の使用は、実は怖いことなのです。

ところが、長年ずっと市販薬に頼ってきた人は、「ほかに方法がない」「いつもの薬を飲まないともっと痛くなる」と思い込み、そのリスクに正面から向き合えないでいることが少なくありません。

薬をやめることが怖くなっているのです。

あなたは、痛み止めの薬が手放せなくなっていませんか?
薬が効かなくて、服用量が増えていませんか?

そのような方の不安を取り除き、きちんと効く薬で治療しながら、頭痛のもとになっている薬を離脱するお手伝いをするのも、私たち医師の役割です。

片頭痛や薬物乱用頭痛の治療でカギを握るトリプタン製剤は、服用するタイミングが重要です。

それでも思うように効かない場合は、ほかのトリプタン製剤に替えたり、アセトアミノフェン(カロナール)の併用を検討したりすることもできます。

原因や傾向を知り、正しく対処する

片頭痛の治療に当たる医師が、薬以外に処方するものがあります。

「頭痛ダイアリー」です。

これは、頭痛研究の第一人者の坂井文彦先生が考案された頭痛の管理ツールで、患者さん自身に、毎日の頭痛の様子を記録していただきます。

日本頭痛学会のホームページからダウンロードすることもできますので、ぜひ一度ご覧になって、できれば活用してみてください。
(日本頭痛学会の頭痛ダイアリーのページ http://www.jhsnet.org/dr_medical_diary.html

敵に勝つには、まず敵を知ることが出発点です。

頭痛を克服するには、まずご自分の頭痛を観察・記録し、傾向を把握することが役に立ちます。

どんなときに、どんな頭痛や症状に悩まされるかがわかれば、おのずと対処しやすくなりますし、医師とも頭痛の状態を共有することができます。

最近の大きなトピックである片頭痛や薬物乱用頭痛に焦点を当ててお話ししましたが、めまい・耳鳴り全般について、同じことがいえます。

多彩な症状を示し、さまざまな原因が考えられるめまい・耳鳴りは、的確な診断を受け、適切な治療を受けてこそ、大きな危険を回避するだけでなく、目覚ましく改善することができます。

皆さんも、ご自分のめまい・耳鳴りをよく知り、あきらめずに症状に向き合ってみてください。そうすれば、めまい・耳鳴り、そして頭痛のつらさから解放される日が必ずやってきます。

渡辺医院院長 渡辺繁

東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。

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