耳鼻咽喉科 渡辺医院

医療法人 社団一医会 耳鼻咽喉科 渡辺医院

アクセス
松戸駅東口徒歩2分
お電話での
ご予約・お問い合わせ
047-367-3388
耳鳴り外来のご予約
診療時間
10:00~13:00
14:30~17:00  
コラム COLUMN
トップ(耳鳴り) > 耳鳴りコラム一覧 > 女性が気をつけたい「頭痛」と「更年期障害」によるめまい
2019年1月30日

女性が気をつけたい「頭痛」と「更年期障害」によるめまい

女性に多いめまいとしては、月経中に感じるフワフワするめまいや、閉経後の女性に更年期の症状として現れるめまいもあります。
今回の記事では、こうした女性特有のめまいについてご紹介します。

女性のめまいでは「頭痛」との関係も重要

月経中に感じるフワフワするめまいや、閉経後の女性特有のめまいは、貧血やホルモンバランスの問題として片づけられることが多いものです。

しかし、私は女性のめまいの場合には、片頭痛との関連も見落としてはならない要素だと思っています。
そこで、女性のめまいを診る場合には、必ず「頭痛がすることはありますか?」とお尋ねするようにしています。

その理由は、長年、耳鼻咽喉科の医師として診療してきた中で、めまいを訴えて来院する女性の患者さんに、相当の割合で「頭痛持ち」の方がいらっしゃることに気づいたからです。

そこで、あらためて頭痛の勉強をし、特に片頭痛にはめまい・耳鳴りを伴うケースが多いということを再認識しました。

本来なら、頭痛は耳鼻科だけの領域ではありません。
しかし、考えてみると、縦割りの診療科目の中で、「頭痛」を扱う専門は従来あまりはっきりしていなかったのです。

最近でこそ頭痛外来や頭痛専門医が増えてきましたが、頭痛持ちの患者さんにとって、「自分が病院の何科に行けばよいか」は、まだまだわかりにくいのではないかと思います。

そして、私のような耳鼻科の医師のところに来ても、「頭痛の相談をするところではないし……」ということで、黙っていらっしゃるという図式だったようです。

実際、「頭痛がすることはありますか?」とお尋ねすると、「えっ、どうしてわかったんですか?」という反応をされることが多く、7割前後にのぼります。

患者さんが直接訴えている症状は、めまいや耳鳴りであっても、よく聞くと、「頭痛にもひんぱんに悩まされている」、あるいは「昔ひどい頭痛持ちだった」という方が多いのです。

傾向として、比較的若い世代の女性たちだと現役の頭痛持ち、年齢が上になると、今は治まったけれど、かつてよく頭痛に悩まされていて、年を経てめまいに悩まされるようになったというのです。

耳鼻科でめまいといえば、医師はまず良性発作性頭位めまい症やメニエール病などを疑います。
しかし、めまいはかなりの確率で片頭痛と密接につながっており、片頭痛である可能性を無視して治療はできないと認識しています。

更年期障害によるホルモン変調と関わりがあるめまい・耳鳴り

月経中や更年期の女性にめまいが多く発症することは前述しましたが、これには、ホルモンバランスの変調も深く関わっていると考えられます。

女性の更年期は女性ホルモン(エストロゲン)の減少により引き起こされます。
よく知られている症状としては、神経質になってイライラしたり無気力になったりするほか、疲れやすい、だるい、ほてり、のぼせ、動悸が起こる、不眠などの訴えがあります。
そして、めまい・耳鳴りも起こります。

ところで最近、男性にも更年期障害があることが知られるようになり、「LOH症候群」と呼ばれています。
男性更年期障害は、男性ホルモン(テストステロン)の減少が原因です。

症状は、男性特有の性機能の減退や、精神的な抑うつ状態が女性よりも目立つことなどを除くと、ほとんど女性の更年期と重なります。
いずれも、一種の自律神経失調症だからです。

私は耳鼻科の医師ですが、こうした点から、めまい・耳鳴りは、ホルモンや自律神経などとの関わりを考慮に入れ、全身的に診ていかなければならないと考えています。
女性のめまい・耳鳴りは婦人科(レディースクリニック)とも関係が深いと思われますし、LOH症候群の男性ならメンズクリニックなどと、ケースによっては診療科目を超えて連携していく必要があるのではないでしょうか。

患者さんの立場から言うと、自分の症状について、そういうことを話しやすい病院選びが大切だと言えるかもしれません。

渡辺医院院長 渡辺繁

東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。

お気軽にご相談ください

ご予約