耳鼻咽喉科 渡辺医院

医療法人 社団一医会 耳鼻咽喉科 渡辺医院

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2018年9月19日

他人にも音が聞こえる他覚的耳鳴りの原因とは?

耳鳴りは、「自覚的耳鳴り」と「他覚的耳鳴り」に分類することができます。
自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴りを簡単に説明すると、「自分にしか聞こえない耳鳴り」と「他人にも聞こえる耳鳴り」のことです。
本コラムでは、他覚的耳鳴りの原因についてご紹介します。

他覚的耳鳴りとは

他覚的耳鳴りとは、自分にしか聞こえない自覚的耳鳴りの逆で、他の人にも聞こえる耳鳴りのことです。耳鳴りがする人の耳と医師の耳とを器具でつなげば、医師にもあなたの耳鳴りが聞こえるということです。

他覚的耳鳴りには2種類あります。
ひとつが、間欠的な耳鳴りです。
間欠的な耳鳴りでは、耳のまわりの筋肉がけいれんする音が聞こえます。
プツプツ、コツコツといった音です。
もうひとつが、持続的な耳鳴りです。
これは、血液の流れる音が聞こえる耳鳴りで、その音はドクンドクン、ザーといったものです。

他覚的耳鳴りを引き起こす原因①高血圧

では、他覚的耳鳴りの原因になる病気をご紹介していきましょう。
まず、高血圧です。

国民健康・栄養調査(2010年)によると、30歳以上の日本人のうち、男性の60%、女性の45%が高血圧と診断されています。
年齢が上がれば上がるほど高血圧の人の割合は高くなっていき、50歳以上の男性と50歳以上の女性になると60%を超えます。
高血圧の有病者は、日本国内でおよそ4300万人にのぼるとされています。

このように、日本人の多くが有病者である高血圧。
それにもかかわらず、しっかりとした高血圧の治療を受けている人は、高血圧の有病者の半分以下ともされているほど少ないのです。
なぜなら、軽度から中等の高血圧の人には自覚症状がほとんどなく、血圧を測定しない限りは高血圧だと気づかないからです。

高血圧は、動脈硬化を強める病気です。
高血圧によって動脈硬化が進めば、脳や心臓などの血管のトラブルにつながることがあります。

こうした症状により血流異常が発生し、「ドクンドクン」「ザー」という耳鳴りが聞こえるようになるという訳です。

慢性的な耳鳴りも深刻な問題ですが、高血圧を放置すれば命に関わる事態を招きかねません。脳や心臓などにある太い動脈が破けたり詰まったりして、脳卒中や心筋梗塞といった重大な病気の発作が引き起こされることがあるからです。

高血圧の最も基本的な治療法は、生活習慣の見直しです。
とくに食習慣には気を付けましょう。

塩分とコレステロール、飽和脂肪酸の制限、野菜や果物の摂取、食塩制限、適度な運動、アルコール制限、禁煙、適正体重の維持が指導されます。

とくに塩分の制限は重要です。

塩分は血圧を上げるだけでなく、心臓や血管にも悪影響を及ぼすものです。
醤油や塩、味噌などには塩分が多く含まれますので、十分に注意する必要があります。
1日あたり6g未満をめざして調整しましょう。

運動については、軽い運動を毎日30分以上することが推奨されています。
運動の種類としては、ウォーキングなどがよいでしょう。
運動中は血圧が上昇しますので、医師に相談し、適切なラインを探るようにしてください。

禁煙も重要です。

喫煙は動脈硬化を引き起こすとともに、心筋梗塞などの危険因子でもあります。
喫煙者は非喫煙者と比較して、がんや循環器病での死亡率が約2倍にもなるとされています。

アルコールにも注意が必要です。

ただし、禁酒する必要はありません。
全く飲酒しない人よりも少量飲酒者の方が死亡率が低いという研究結果もあるからです。
ただし、大量飲酒者の死亡率は高くなりますので、ほどほどにしておきましょう。

生活習慣の改善に加えて、血圧を下げる薬「降圧薬」による治療が実施されます。
治療には、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、利尿薬、β遮断薬、α遮断薬、中枢性交感神経抑制薬、血管拡張薬といったものが使用されます。

他覚的耳鳴りを引き起こす原因②筋肉のけいれん

筋肉のけいれんも、耳鳴りの原因になります。
耳の周囲の筋肉や中耳の筋肉がけいれんを起こすことによって、「トコトコ」「ポコポコ」といった速いペースでの耳鳴りが聞こえるのです。
そのペースは、脈拍よりも速いとされています。

筋肉のけいれんによる耳鳴りは、あるとき突然始まります。
そして数秒から数分程度続き、いったんおさまるものの、また聞こえるようになります。

筋肉のけいれんによって引き起こされる耳鳴りは、自然に治るケースが大半です。

他覚的耳鳴りの原因をご紹介しました
高血圧と筋肉のけいれん、どちらが原因であるにせよ、まずは耳鼻咽喉科の診察を受けることをおすすめします。

渡辺医院院長 渡辺繁

東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。

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