耳鼻咽喉科 渡辺医院

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2018年10月24日

【耳鳴りを引き起こす病⑥】聴神経腫瘍

聴神経は、聴覚を司る蝸牛神経と平衡感覚を司る前庭神経から構成されています。
聴神経腫瘍は、主に前庭神経の周囲を被っている鞘の細胞から発生する良性腫瘍です。
腫瘍の大きくなる速さは患者さんごとに異なり、何年経ってもほとんど大きくならない方もいれば、比較的早く大きくなり様々な症状を出す場合もあります。
この症状の中に一つに耳鳴りがあります。

聴神経腫瘍はどんな症状を引き起こす?

聴神経から発生するので耳が聞こえにくくなったり耳鳴りやめまいが代表的な初期症状です。
近年、MRIの普及で小さい腫瘍で発見されることが多いため、無症状か軽微な聴力障害のみの場合も少なくありません。
しかし腫瘍が大きくなり、まわりに存在する重要な神経や小脳・脳幹などを圧迫するようになると様々な症状が出現します。
顔面のしびれ(三叉神経障害)や、顔のゆがみ(顔面神経障害)、物が二重に見えたり(外転神経障害)、体のバランスが保てず、まっすぐ歩けなくなる(小脳障害)などです。
さらに水頭症を併発すれば頭痛や嘔気、意識障害なども出現します。

聴神経腫瘍で行われる治療

治療に関する基本的な考え方(選択肢)は

・MRIを撮影しながら経過観察する
・放射線治療の一つであるガンマナイフなどの治療を受ける
・外科手術にて取り除く
の3つがあります。

腫瘍が小さい場合にはMRIなどを撮りながら外来で経過を見ていくことも一つの選択です。
しかし、経過観察するなかで症状が出現(悪化)する場合や、増大が明らかな場合には治療を検討する必要があります。
患者さんの年齢や聴力の程度、腫瘍の大きさなどを総合的に検討して適切な治療を選択する必要があります。
ガンマナイフ治療と外科的摘出どちらにも長所と短所があります。腫瘍が小さい場合には、ガンマナイフ治療は有効なオプションの一つです。
しかし腫瘍の大きさが3cmを越える場合や、腫瘍が脳幹を圧迫している場合には、ガンマナイフによる治療は不可能であり、早期に外科的摘出することが勧められています。
外科的摘出のメリットは、腫瘍を確実に取り除いたり、確実に相当な大きさまで小さくできる事です。
手術は障害された聴力の改善を目指すものではありません。実際のところ大きな腫瘍の場合には、聴力を温存することは困難です。
手術のポイントは、聴神経と並走する顔面神経の障害を出さないで摘出することです。

このように、耳鳴りだからといって耳に原因があるものばかりではありません。
良性とはいえ脳に腫瘍ができ、最悪の場合、命の危険させる恐ろしい病気の可能性すらあるのです。
耳鳴りが続いているようでしたら、放っておかず、耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。

渡辺医院院長 渡辺繁

東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。

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