耳鼻咽喉科 渡辺医院

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2018年9月12日

実はメニエール病だった!ということが多い病気とは

めまいや難聴、耳鳴りが主な症状として挙げられるメニエール病は、似たような症状の病気が多く、間違った診断をされやすい病気でもあります。
せっかく病院に通っていても、正しい治療を受けなければ症状が緩和することはありません。

本コラムでは、メニエール病と間違われやすい病気についてご紹介します。

メニエール病とはどんな病気?

メニエール病とは、めまいや難聴、耳鳴りを生じる病気です。
グルグル回転するような激しいめまいからフワフワする軽いめまいまで、程度はさまざまですが、めまいが10分程度から数時間程度と長く続くことが特徴です。

メニエール病の原因は、疲労やストレス、睡眠不足、気圧の変化など、様々あります。
これらの原因によって内耳のリンパ液が増え、浮腫んでしまうことによってメニエール病が発症します。

メニエール病の治療は、症状の程度によって異なります。
薬を飲めるようであれば、めまい止めや利尿剤といった薬や、抗不安薬、循環改善薬、ビタミン剤などが処方されます。
発作の初期にめまい止めや抗不安薬などを飲めば、大きな発作を予防できたり、症状を軽減できたりすることもあります。

発作が強く、吐き気がある場合には、薬を飲むことができないこともあります。
そうした場合には、安静にし、めまい止めのための点滴をします。

ただし、前述したように、メニエール病の原因の多くは疲労やストレス、睡眠不足などです。
こうした原因に対処しないことには、薬だけを飲んでいても根本的な治療にはなりません。

薬によって症状を抑えることは重要ですが、そのうえで、生活習慣を見直したり、ストレスや疲労の原因をただしたりすることのほうがさらに重要だと言えるでしょう。

メニエール病と間違われやすい病気①
遅発性内リンパ水腫

メニエール病と間違われやすい病気の一つ目は、遅発性内リンパ水腫です。

遅発性内リンパ水腫は、難病指定されている疾患のひとつです。
日本では、4000~5000人が発症しているとされており、その原因はまだ解明されていません。

【メニエール病との類似点】

遅発性内リンパ水腫の症状は以下のとおりです。
メニエール病の症状とほとんど同じだと言えるでしょう。

・難聴
・めまい
・耳鳴り
・耳の閉塞感難聴が発生する

遅発性内リンパ水腫は、難聴と耳鳴りが発生してからめまい症状が起きます。
これも、メニエール病との共通点です。

【メニエール病との相違点】

メニエール病では、耳鳴りや耳の閉塞感が生じた後、すぐにめまいが生じることが多い病気です。
また、耳鳴り、難聴などの症状とめまいが同時に起きる場合もあります。

一方、遅発性内リンパ水腫では、重い難聴が続いた後、数年後にめまい症状が起きます。
これが、一番の相違点だと言えるでしょう。

めまいの種類も異なります。
遅発性内リンパ水腫では回転性めまいが発生しますが、メニエール病では誘導性めまいの場合があります。

メニエール病と間違われやすい病気②
前庭神経炎

前庭神経炎とは、三半規管や耳石器官にヘルペスウイルスが感染することによってかかる病気です。

【メニエール病との類似点】

前庭神経炎では、突然めまい症状があらわれます。
激しいめまいが数日にわたって起こり、その後もめまい発作を繰り返します。
ときには、立ち上がることもできないような重い症状があらわれることもあります。
これは、メニエール病との類似点です。

前庭神経炎のめまいは、回転性のこともありますが、多くは動揺性です。
めまいにあわせて吐き気をもよおすこともあります。
この点も、メニエール病と同じです。

【メニエール病との相違点】

前庭神経炎では、メニエール病と異なり、耳鳴りや難聴といった耳の症状はあらわれません。
めまい症状のみが出ている場合には、メニエール病と混同することはないといえるでしょう。

また、前述のとおり、原因も異なります。
メニエール病の原因は内耳の内リンパ水腫ですが、前庭神経炎の原因は内耳がヘルペスウイルスに感染することです。

メニエール病と間違われやすい病気③
聴神経腫瘍

聴神経腫瘍は、脳の聴力に関わる神経の周辺に発生する腫瘍です。
耳ではなく脳の疾患で、1年におよそ1500人がかかるとされています。

【メニエール病との類似点】

聴神経腫瘍の症状は、メニエール病の症状と非常に似ています。

・耳鳴り
・聴力の低下
・突発性難聴
・めまい(腫瘍が大きい場合)

聴神経腫瘍の初期症状は、聴力の低下です。
その後、めまい症状がでます。
こうした点は、メニエール病と同じだと言えます。

【メニエール病との相違点】

初期症状の大きさは、メニエール病と異なります。
聴神経腫瘍の初期症状である聴力低下は小さいもので、気付かないケースも多いです。
一方、メニエール病では、耳の症状が突然あらわれます。

加えて、聴神経腫瘍では、めまいは症状が進んでからあらわれます。
メニエール病では難聴の後すぐにめまいが起きますので、ここも違う点だと言えるでしょう。

聴神経腫瘍では、腫瘍が大きくなると。メニエール病ではありえないさまざまな症状が出てきます。
たとえば、顔面の麻痺、頭痛、視界が二重になるといった症状です。
加えて、平衡感覚がなくなり、まっすぐ歩けなくなってしまうケースもあります。

渡辺医院院長 渡辺繁

東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。

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