耳鼻咽喉科 渡辺医院

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2018年11月28日

めまいを耳鼻科で診断するときの流れ

めまいと耳鼻科がすぐに結びつく方は、ご自身がめまいで病院を受診したことがあるか、あるいはご家族が受診しているという方が多いのではないでしょうか。
めまいでは、耳の奥にある内耳に生じた不具合や病気が原因になることがあり、耳鼻科でめまいを診ることは珍しいことではないのです。
本コラムでは、めまいを耳鼻科で診断する際の流れをご紹介します。

まず中枢性のめまいでないことを確認する

めまいで最も怖いのは、足元がおぼつかず、倒れそうになるほどのフラフラするめまいです。
フラフラするめまいを「動揺性めまい」といいますが、その中には脳梗塞や聴神経腫瘍による「中枢性めまい」が潜んでいることがあります。

中枢性めまいは、中枢神経である脳の一部(脳幹や小脳)が侵されることで起こります。
その場合、めまい以外の神経症状や起立・歩行障害を伴います。

めまい以外の神経障害とは、具体的には、「眼球の動きがおかしい」「呂律(ろれつ)が回らない」「顔面や手足に麻痺が出ている」といったものです。
このような神経症状の有無を確認するために、以下のようなことを行います。

・医師が動かす指を目で追ってもらう
・「らりるれろ」を言ってもらうか、「パタカ」と繰り返し言ってもらう
・バレー徴候がないか確認する

バレー徴候とは、脳卒中などで運動機能に麻痺が生じる現象です。こ
れを確認するために、手のひらを上にして両手を前にあげ、その状態のまま目を閉じてもらいます。
麻痺が生じている場合、生じている側の腕は手のひらが内側に向きながら下がっていきます。

確認の結果、中枢性めまいが疑われる場合は、脳のトラブルが原因のめまいとしての診療に進み、必要に応じて脳神経外科や神経内科を受診していただくことになります。

内耳の前庭機能のトラブルを疑う

めまいで圧倒的に多いのは、「末梢性めまい」です。
脳と脊髄以外の神経は末梢神経と呼ばれ、内耳に至る聴神経(前庭神経、蝸牛神経)も末梢神経にあたります。
耳そのものも、脳からみると感覚の末梢器官ですから、中枢性めまい以外のめまいは、すべて末梢性めまいと呼ばれています。

前述の確認によって中枢性めまいでないことが分かったら、末梢性めまいを引き起こす可能性が高い病気を疑っていくことになります。
その際に疑われるのは、三半規管に原因がある良性発作性頭位めまい症や、内耳が浮腫むことによって起こるメニエール病、内耳に炎症が起こる内耳炎などです。
いずれもバランス感覚を司る内耳の器官の障害で、専門的には「前庭機能の障害」といい、前庭機能の障害によって起こるめまいの発作には、「眼振」と呼ばれる眼球の揺れが伴うのが特徴です。

このような理由から、中枢性めまいの可能性が低いと判断された場合、前庭機能の障害を疑うのが鉄則なのです。

めまいの原因は眼振によって判断される

眼振とは、目のふらつきのことです。めまいの原因を探るためには、この目のふらつきを判断しなければいけません。
眼球の動きを診断するには、「フレンツェル眼鏡」または「電気眼振計」と呼ばれる器具を用います。

患者さんに赤外線CCDカメラが付いたゴーグルを装着していただき、体の向きを変えながら眼球の動きを撮影します。
その眼球の動きを専用のコンピューターで記録・分析していきます。
患者さんにゴーグルを装着していただくのは、外からの刺激を排除して目のふらつきを正確に見るためです。
上下左右と頭の向きを変えながら、眼球の動きをカメラで追っていくと、目のふらつきの有無がわかります。

目のふらつきがあれば、そのタイプからおよその病気が推察できます。

起立・歩行障害の有無を確認する

眼振に疑問を持った場合は、念のためにもう一度、中枢性のめまいではないかを確認します。
ここで使うのは、「重心動揺計」という、体重計のような器具で、体の重心がぶれてふらついていないかを確かめます。
患者さんに重心動揺計の上に立ってもらい、コンピューターで重心の移動(動揺)を分析します。

耳鼻科では、このような手順でめまいの診断を行います。
めまいと耳鼻科は一見あまり関係がないように思えますが、大部分のめまいは、耳の中にある「内耳」に起因するめまいなのです。
めまいが発生し、何科を受診すればよいのかお悩みでしたら、まずは耳鼻科の専門医に相談してみてください。

渡辺医院院長 渡辺繁

東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。

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