耳鼻咽喉科 渡辺医院

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2018年12月12日

めまいが起きたら知っておきたい、めまいを引き起こすメカニズム

めまいは、いつなんどき誰にでも起こる症状ではありません。原因や状況しだいで、起きたり起こらなかったりします。
では、めまいはどのようなメカニズムで起こっているのでしょうか。

今回の記事では、めまいが引き起こされるメカニズムについてご紹介します。

めまいの発生源である耳の構造を知ろう

めまいといっても、さまざまなめまいがあります。
この微妙かつ複雑な症状はなぜ起こるのでしょうか。

めまいが生じる理由を理解するには、耳と脳のしくみを知っておく必要がありそうです。図で説明しましょう。

これは、耳の構造を描いた図です。

私たちがふだん「耳」と呼んでいる部位は、耳の構造からいうと「外耳」に当たります。
耳介(耳たぶ)で集めた音波が、外耳道を反響しながら入っていき、鼓膜を振動させます。
こうした外耳の働きは、皆さんよくおわかりのことと思います。

鼓膜の奥は「中耳」と呼ばれる部位です。ここは鼓室という部屋になっていて、音波を
増幅して奥に伝える太鼓のような役目をします。

鼓膜の内側には3つの耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)という骨がつながっています。鼓膜が振動すると、これらの小さな骨が振動を増幅して伝えるのです。

中耳の部屋の壁は粘膜になっていて、鼓室の中と鼓膜の外との気圧が同じになるように調節しています。

また、細菌などを粘液でとらえて吸収し、鼓室内を衛生的に保つ役割も持っています。
ご存じの中耳炎は、この粘膜の機能が乱れて起こる病気です。

さて、その奥にあるのが、耳の聞こえ具合(聴覚)と全身のバランス(平衡感覚)に深くかかわっている「内耳」という部位です。

聴覚をつかさどる蝸牛、平衡感覚をつかさどる三半規管と前庭

まず聴覚のほうから説明しましょう。

内耳の前側の奥、図を見ると下のほうに「蝸牛」という器官があります。この蝸牛という名前は文字どおり「かたつむり」を意味していますが、まさにそういう形に見えると思います。

中耳の耳小骨が増幅した振動は、この蝸牛に伝わります。蝸牛の中はリンパ液(体液)で満たされていて、音の振動がリンパ液を揺らすと、その揺れを電気信号に変換して「蝸牛神経」に送り出すしくみになっています。

脳は、その電気信号から音の情報を受け取るのです。

蝸牛の中で電気信号を作っている感覚細胞を「有毛細胞」といいますが、この細胞は、蝸牛内のどこにあるかによって担当する音の高さ(周波数)が異なります。

次に平衡(へいこう)感覚です。

平衡感覚をつかさどる器官といえば、「三半規管」の名前に思い当たる人もいらっしゃるでしょう。その場所は、内耳の後ろ寄りでやや外側、図で見ると蝸牛よりも上にあって、「前庭」という部位をはさんで蝸牛とつながっています。

三半規管というのは、半円形をした3つの半規管(前半規管、後半規管、外側半規管)の総称です。3つの半規管は、それぞれ90 度ぐらいずつ傾いています。この絶妙な構造によって、縦・横・前後の回転を総合的に感じ取れるようになっているのです。

内耳の構造は一見ぐにゃぐにゃと入り組んでいるので「迷路」という別名もあるほどですが、よく見るとそれだけ精巧な作りをしているのです。

半規管は、骨(骨半規管)と膜(膜半規管)の二重構造になっていて、中はリンパ液で満たされています。そして、前庭につながっているつけ根の部分で、有毛細胞がリンパ液の揺れを電気信号に変換し、前庭神経に送り出すのです。

また、前庭の中には、2つの耳石器(卵形嚢〔のう〕、球形嚢)があります。耳石器は、直線的な動きや重力が加わると、その刺激を電気信号に変えて前庭神経に送り出します。

三半規管や前庭にトラブルが生じると、頭の動きに過敏になって目が回ったり、平衡感覚が鈍って体のバランスが取りにくくなったりします。それがめまいの一因だと考えられているというわけです。

渡辺医院院長 渡辺繁

東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。

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