耳鼻咽喉科 渡辺医院

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2018年8月15日

耳鳴りを予防・改善する生活習慣【②食生活編】

耳鳴りを予防・改善する生活習慣について、食生活の観点からみていきましょう。

食べすぎを避け「腹八分目」の食生活を守る

自律神経のためには、夜ふかしや食べすぎはよくありません。

まず、食べすぎたときには、消化器官に負担がかかるだけでなく、おなかが張って息苦しくなります。
これは、酸欠で「代謝」が悪くなるということです。

次に、たくさん食べると眠くなります。
それは、消化のほうにエネルギーを回そうと、体が半強制的に、副交感神経優位のリラックスモードに切り替わるからです。

酸欠と消化器官への負担ばかり続けていると、交感神経の働きが悪くなり、自律神経のバランスが悪くなることもあります。

そして、食べすぎを続ければ、言うまでもなくカロリーオーバーを招きます。メタボ、動脈硬化が進行するわけです。
ほかの多くの生活習慣病と同じように、耳鳴りに関しても動脈硬化は大敵です。

カフェインを含む飲み物や香辛料は控えめに

休憩のときにお茶やコーヒーを飲む習慣は、多くの人が持っています。
それもあって、こうした嗜好飲料には、「体をリラックスさせる作用」があると思っている人が多いようです。

しかし、それはやや誤解で、リラックスしているのは「気分」だけなのです。
お茶やコーヒーに含まれているカフェインには、鎮静作用よりは、むしろ興奮作用や覚醒作用があります(だから眠れなくなる人が多いのです)。

お茶やコーヒーを飲むと頭がスッキリしてのびやかな気分になるのは、覚醒作用で疲れが取れたように感じるからです。

もちろんお茶類は優れた嗜好品ですから、度を過ごさずに楽しめばよいのですが、飲みすぎると、神経が興奮して耳鳴りが起こりやすくなります。

これと似た側面を持つのが、香辛料です。
適度の香辛料は食欲を増し、辛い料理を食べると汗をかくように、代謝をよくしてくれます。

ただし、あまり使いすぎると神経を興奮させることがあるので要注意です。
たとえば、トウガラシの成分カプサイシンは交感神経を刺激します。

ビタミンB12の多いレバーや貝類などの食品を摂る

耳鳴りの治療では、メチコバールなどのビタミンB12製剤がよく処方されます。

ビタミンB12には、神経の働きを助ける作用があり、傷ついた末梢神経の修復にも関わっています。
耳鳴りや難聴には、内耳の神経機能が低下しているケースが多いので、ビタミンB12が治療に使われているのです。

もちろんビタミンですから、日常の食事から、栄養素としてバランスよく取るのが望ましいことは言うまでもありません。

ビタミンB12は水溶性ビタミンですが、下の表のように、動物性食品に多いのが特徴です。
肉類、魚介類のたんぱく質と結合する形で含まれているのです。

しじみ、あさり、レバー、さんま、めざしなど、ふだん食べている食材に豊富に含まれているので、比較的、摂取しやすい栄養素ではあります。

耳鳴り、難聴が増える中高年になると、胃酸の分泌が減り、それにつれて、たんぱく質と結合したビタミンB12の吸収率が低下してくるようです。
「高齢になったらお肉」とよく言われますが、神経機能を健やかに保つためにも、バランスのよい栄養摂取を心がけましょう。

お酒はほどほどにし、タバコはきっぱりやめる

安眠するには寝酒(アルコール)に頼るより、静かな音楽を聞いてください。

お酒も嗜好品ですから、気分で楽しむものには違いありませんが、カフェインや香辛料と同じように、適度に楽しむとき体にも最大の効用をもたらしてくれます。

ほどほどなら、ストレスを忘れさせてくれ、血行がよくなって疲労回復にも役立つでしょう。
しかし、翌日に疲れが残るほど飲むのは本末転倒です。

最もよくないのは、アルコールの摂りすぎが、内耳の機能を低下させることです。内耳は聴覚とともに、バランス感覚もつかさどっています。
酔った人が千鳥足になるのは、内耳の平衡感覚が鈍るからです。
深酒の習慣を続けると、脳神経の機能が衰え、耳鳴り以上の悪影響も考えられます。

きつい表現になってしまいましたが、私は飲酒を否定しているわけではありません。
お酒とは、適度に楽しくおつきあいください。

一方、飲酒同様、未成年に禁じられている喫煙は「百害あって一利なし」。
タバコは動脈硬化や肺がんを促進する毒ですから、できればきっぱりとやめてください。

渡辺医院院長 渡辺繁

東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。

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