耳鼻咽喉科 渡辺医院

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2018年8月1日

耳鳴りを予防・改善する生活習慣【①基本編】

耳鳴りを予防・改善するには、病院での治療ももちろんですが、実は生活習慣も大きなカギを握っています。
今回は、基礎編として自分で簡単に行うことのできる、耳鳴りを予防・改善する生活習慣をご紹介します。

1日7000歩のウォーキングで動脈硬化を予防

耳鳴りは難聴に伴って起こることも多い症状です。耳鳴りが気になったら、自己診断をしないで専門医の診断を受けてください。

耳鼻科の名医として知られる山岨達也医師(東大病院耳鼻咽喉科教授)も、難聴を悪化させる要因として動脈硬化や生活習慣病を挙げています。
聴力を守るためにも動脈硬化の予防が大事で、そのためにカロリーオーバーや喫煙は避け、よく体を動かすのがよいということです。

山岨教授自身は登山をされるようです。日本には、ウォーキングの生活習慣病予防効果を明快なデータにした世界的疫学調査があります。
東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利博士(運動科学研究室長)らによる「中之条スタディ」です。

その要点は「1日8000歩、うち20分速歩きでウォーキングをすると生活習慣病が防げる」ということですが、動脈硬化予防の目安は7000歩とされています。

こまめに水を飲んで内耳の水はけをよくする

耳鼻科では、耳鳴りの患者さんに利尿剤を処方することがあります。
メニエール病のように内耳に水がたまったり、水分代謝が悪くなったりしている場合に、その「水はけ」をよくするためです。

メニエール病には、積極的に水を飲む「水分摂取療法」も効果を上げています。
その第一人者は北里大学医学部の長沼英明教授(新世紀医療先端部門神経耳科学)です。

長沼教授らが2000年に始めた水分摂取療法は、毎日、男性なら2~2.5リットル、女性なら1.5~2リットルの水を飲む方法です。

メニエール病の患者さん122人を対象にした初期の調査では、95%の人がまったくめまいを起こさなくなったということです。
また、この治療法は聴力の改善にもつながり、35%の人の聴力が改善し、65%の人が聴力を維持、聴力が低下してしまった人は5%にとどまったと、長沼教授は報告されています。

内耳の水分代謝は、脱水状態のときにも悪くなりがちです。
そのために耳鳴りが起こっている場合は、水分摂取療法が有効だと思われます。
一度に大量の水を飲むのではなく、こまめに飲むことがポイントです。

耳鳴りの予防・改善は、めまいや生活習慣病の予防にも通じる

実は耳鳴りの予防・改善に効果的なことの多くは、めまい発作の予防にもなります。
耳鳴りとめまいは、内耳になんらかの問題があるときに起こりやすい症状です。
そこで、多くの健康法が、耳鳴りとめまいに共通の予防、改善効果をもたらすのです。

「水分摂取量法」は、その典型と言えるでしょう。
さらに、耳鳴りの予防につながる生活は、多くの生活習慣病予防に通じています。

耳鳴りの多くは原因不明ですが、大きな悪化要因として動脈硬化があります。
その点から、動脈硬化(そしてメタボ)に代表される生活習慣病を防ぐ暮らし方と、耳鳴りをよくする暮らし方も一致するのです。

「一病息災」という言葉があります。
耳鳴りをきっかけに生活習慣を見直すことが、全身の健康やアンチエイジングにつながるなら、まさに一病息災と言えます。
そうした考え方も、ぜひ参考にしてください。

渡辺医院院長 渡辺繁

東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。

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