耳鼻科に行く前に確認すべき11のこと

耳鳴りの多くは、さほど心配のいらないものです。
しかし、まれに病気の前兆や初期症状の場合がありますし、早めの治療が必要な耳鳴りもあります。
そういった場合は医師の診察を受ける必要があります。
その際に前もっていくつかの項目を確認しておくと診察がスムーズになります。
耳鼻科を受診する前に確認しておくべき11のポイントをご紹介します。
目次
①耳鳴りが聞こえ始めた時期
耳鳴りが聞こえ始めたのは、いつごろですか?
何年前から、何ヶ月前から……わかる範囲で思い出してみましょう。
②耳鳴りのきっかけになった出来事
耳鳴りは何らかの出来事をきっかけに聞こえ始めることがあります。
その出来事がわかれば、原因が特定できるかもしれません。
下記のA~Dに当てはまるものはありますか?
A 病気をした
B 大きな音を聞いた
C 音が聞き取りにくくなった
D めまいがした
E 思い当たる出来事がない
③耳鳴りの頻度
耳鳴りはどれくらいの頻度で聞こえていますか?
常に聞こえているのか、時々聞こえる程度なのか、特定の時間帯に聞こえるものか、思い出してみましょう。
④耳鳴りが聞こえる場所
どこから聞こえてくる耳鳴りでしょうか。
たとえば、耳鳴りが聞こえる場所としては以下が挙げられます。
A~Eに当てはまるものはあるでしょうか?
A 右耳
B 左耳
C 両耳
D 頭の中
E 後頭部
⑤音の種類
一口に耳鳴りと言っても、聞こえる音は人によってさまざまです。
下記に当てはまるもの音はあるでしょうか。
・ブーン
・ゴー
・カチカチ
・ポー
・シュー
・リーン
・ドキドキ
・ヒュー
・ピー
・ジー
・ガーン
・キーン
・ボー
・プー
・シーン
もし当てはまるものがなければ、どのような音がするのか、書き出してみましょう。
⑥耳鳴りの音の大きさ
どれくらいの大きさの音が聞こえているでしょうか。
以下のA~Hに当てはまるものはありますか?
A 自動車のクラクション
B 鉄道のガード下(電車通過時)
C カラオケの室内
D 電車の車内
E セミの鳴き声
F 掃除機の音
G エアコンの室外機
H 呼吸音
⑦耳鳴りによる影響
耳鳴りによって、生活に支障はありますか?
気になるけれど支障があるほどではないかもしれませんし、他人の話が聞き取りにくい人、気になって夜も眠れない人、食欲不振になってしまった人、集中できなくて仕事が手につかない人など、人によってそれぞれだと思います。
自分では気づかないこともありますので、家族や同僚など、親しい人たちにも聞いてみてください。
⑧耳鳴りがひどくなる時間帯
1日の中で、特に耳鳴りがひどくなる時間帯はありますか?
・朝
・午後
・夕方
・夜
・1日中同程度の音が続いている
・時による、決まっていない
⑨耳鳴りが悪化する要因
普段の生活の中で、どんなときに耳鳴りがひどくなりますか。
以下にあてはまる要因はありますか?
A 疲れているとき
B 何かに興奮したとき
C 睡眠不足のとき
D 大きな音を聞いたとき
E ストレスを感じたとき
F 飲酒をしたとき
G 生理のとき
H 薬を飲んだとき
I その他
⑩耳鳴りが和らぐ要因
⑨とは逆に、耳鳴りが和らぐのはどんなときでしょうか。
以下にあてはまる要因はありますか?
A 睡眠
B 食事をしたとき
C お酒を飲んだとき
D 安静にしているとき
E 運動など、身体を動かしているとき
F 薬をのんだとき
G その他
⑪通院歴
耳鳴りの治療で医師の診察を受けたことがありますか?
ある場合は、その詳細を思い出しておきましょう。

渡辺医院院長 渡辺繁
東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。