耳鼻咽喉科 渡辺医院

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2018年10月17日

難聴を治療しないと認知症を招く?

難聴は高齢になってから発症するものだと思っていませんか?
老人性難聴は個人差が大きく、早く始まる人もいれば、70~80歳になってもよく聞こえる人もいます。
一般的には、50代になると小さい音や高い音が聞こえにくくなるようですが、60代後半では、男女とも半数近くが老人性難聴であるとも言われています。
老人性難聴を治すことはできませんが、補聴器を正しく使用して「聞こえ」の機能を失わないことが生活の質を保ち、認知症の予防にもつながります。

老人性難聴は少しずつ進行し、気がつきにくい

老人性難聴は感音性難聴に分類され、音の伝わる機能全体の働きが悪くなることで起こります。
音を感じるセンサーは、中耳にあるカタツムリのような形をした「蝸牛」の中にある「有毛細胞」です。
この有毛細胞が、年齢を重ねるにつれて折れたり曲がったりすることが、老人性難聴の原因の1つとして考えられています。

老人性難聴は、老化に伴い少しずつ進行するため、気がつきにくいのが特徴です。
分かりやすいチェック方法は、テレビのボリューム。
以前よりも音量を上げるようになったり、家族からテレビの音がうるさいと言われたりしたら、老人性難聴の可能性があります。
また、細かいチェックポイントとしては、高い音や小さい音が聞こえるかどうかです。
ピピッという電子音、携帯電話の着信音が聞こえない、女性や子どもの声が聞き取りにくい、さ行、か行、は行の聞き分けが難しい、このような症状があれば耳鼻科を受診して聴覚検査を行うとよいでしょう。

難聴は認知症の危険因子

近年の国内外の研究によって、難聴のために、音の刺激や脳に伝えられる情報量が少ない状態にさらされてしまうと、脳の萎縮や、神経細胞の弱まりが進み、それが認知症の発症に大きく影響することが明らかになってきました。

また、難聴のためにコミュニケーションがうまくいかなくなると、人との会話をつい避けるようになってしまいます。
そうすると、次第に抑うつ状態に陥ったり、社会的に孤立してしまう危険もあります。
実はそれらもまた、認知症の危険因子として考えられています。
だから、「難聴が最も大きな危険因子」だと言われているのです。

補聴器を利用して、「聞こえ」の機能の回復を

声や音が聞き取りにくくなったら、耳鼻咽喉科で老人性難聴かどうか診断を受けることが大切です。
老人性難聴は治すことはできませんが、補聴器を利用して聞こえを改善することができます。
そのまま難聴を放置していると、コミュニケーションが減り、脳機能や生活の質の低下につながります。
また、補聴器にはいろいろな種類があるので、医師や専門家に相談して使いやすいものを選ぶといいでしょう。
難聴が軽度なうちに補聴器を使い始めることで、コミュニケーションに支障をきたすことなく生活ができ、うつや認知症の予防にもつながります。
補聴器に抵抗を感じる方も多いのかもしれませんが、聞こえを改善することがこれから先の健康、そして人生に影響します。
補聴器は、めがねのようにかけたらすぐに見えるものではなく、慣れるまで時間がかかるもので、あきらめずに使い続けることも大切です。

渡辺医院院長 渡辺繁

東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。

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