耳鼻咽喉科 渡辺医院

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2019年1月9日

子どものめまいに隠れている片頭痛に要注意

めまいというと、大人だけに起こる症状だと思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。
でも実は、子どもにもめまいの症状が起こることがあります。
むしろ子どものめまいは、決して珍しい症状ではないのです。

今回の記事では、子どものめまいについてご紹介します。
子どもたちのめまいの実態からも、めまいという症状の多様性と、めまい診療がどうあるべきかというヒントを得ることができるのではないかと思います。

子どものめまいは一過性の「思春期のめまい」なのか?

子どもたちに起こりやすいめまいには、「立ちくらみ」や「眼前暗黒感」というものがあります。

「立ちくらみ」とは、立ち上がった瞬間にクラッとする症状のこと。
これは大人にもしばしば起こる症状ではないでしょうか。

「眼前暗黒感」とは、長く立っていると気分が悪くなり、目の前が暗くなって倒れてしまったりするめまいのことを指します。

これらは非回転性めまいの一種として、低血圧の方など大人にも見られるめまいです。

しかし実はこういっためまいは、「思春期のめまい」としてもよく知られています。
小学校の高学年から中学・高校ぐらいまでの思春期前後の児童・生徒たちに特に目立つ症状なのです。

立ちくらみや眼前暗黒感をくり返す子どもたちには、ほかにも、朝起きられない、午前中は調子が出ない、夜の寝つきが悪いといった共通の症状があります。
それとともに、頭痛、腹痛などを訴える子どももいます。

このような特徴を示すめまいは、しばしば「起立性調節障害」と診断されます。
該当する子どもたちを診察・検査しても、体に特別な異常は見つかりません。
逆に言えば、原因となる病気がない場合に「起立性調節障害」とされるわけです。

思春期前後の子どもの5~10%に起立性調節障害があるといわれますから、決して珍しいものではありません。
そして起立性調節障害は、小学生より中学生に多く、中学生よりは高校生に多く現れる傾向もあります。
さらに、男女別で見ると「女子に多い」というところも特徴です。

子どものめまいには片頭痛の可能性を考慮した治療が必要

起立性調節障害の子どもたちは、小児科を受診することが多いようですが、当院にも、めまいや立ちくらみを訴えてくる子どもたちが少なくありません。

起立性調節障害は、子どもの訴える症状によって、適した対処・治療法が異なります。

しかし、そのほとんどの症状が大人になると現れなくなることから、起立性調節障害は一般に「思春期特有の生理的反応」だと考えられています。
ですが私自身は、必ずしもそうは見ていません。

起立性調節障害のめまいには、頭痛を伴うケースも多く、その場合は頭痛の治療も適切に行う必要があります。
「女性に多く、頭痛発作が起こるケースも多いめまい」ということから、思い当たるのは片頭痛です。

体質的に、頭痛を伴う起立性調節障害の子どもは、将来も頭痛持ちになる可能性が高いのではないか。私はそう考えています。
さらに言えば、就学期の起立性調節障害全般が、頭痛があるかどうかにかかわらず、成人してからの片頭痛に通じている可能性があると思います。

子ども特有のめまいといっても、そうした点を考慮し、将来を見据えて治療することが大切ではないかと考えています。

まずは、子どもの声に耳を傾けましょう。
子どものほうから「めまいがする」という訴えがあった場合には、どんなときにどんなめまいがするのかを確認するようにします。

そのうえで耳鼻科にかかり、どんなときにどんなめまいが起こっているのかを伝えるようにします。
そうすれば医師としても、そのめまいがどのような原因によって生じているものなのかがわかりますし、治療もしやすいからです。

渡辺医院院長 渡辺繁

東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。

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