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高音が聞こえづらくなった難聴「加齢性難聴」とは | 耳鼻咽喉科 渡辺医院
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2018年7月4日

高音が聞こえづらくなった難聴「加齢性難聴」とは

誰しも、加齢とともに、音が聞こえにくくなります。
加齢によって聞こえが低下する難聴のことを、加齢性難聴(老人性難聴)といいます。
加齢性難聴は、高音域の音から聞こえにくくなることが特徴です。

「高音域の音」というと、音楽の高い音などをイメージするかもしれませんが、生活に支障が出る可能性があるのは、聞き間違いが多くなることでしょう。

今回は、加齢性難聴の特徴である「高音が聞こえづらくなる」という点に焦点をあてて解説します。

加齢性難聴とは

加齢性難聴とは、読んで字のごとく、加齢によって発生する難聴のことです。
「感音性難聴」のひとつとされ、内耳(鼓膜より内側の部分)や、内耳以降の神経回路の障害によって発生します。
具体的には、音を電気信号に変える場所や、変えた電気信号を脳へと伝える場所に障害が発生するために、音が聞き取りづらくなります。

加齢性難聴の特徴は2つあります。
1つ目が、高音が聞き取りづらくなること。
60代に入った頃から、高音が聞こえづらくなる方が多いです。
しかし、早い方では30歳頃から起こる方もいます。
加齢性難聴が始まるタイミングは、遺伝が影響しているとされています。
なぜ低音ではなく高音から聞こえにくくなるかは、まだ解明されていません。

2つ目は、両耳がほぼ同じように、同じタイミングで聞こえにくくなることです。
片耳だけ起こるわけではありません。

加齢性難聴の予防法

加齢性難聴は誰しも起こるものです。
残念ながら、今のところ、予防する方法は発見されていません。

加齢性難聴に限らないことで言えば、老化によって起こるさまざまな障害には、活性酸素(フリーラジカル)による細胞障害がかかわっているという説が発表されています。
活性酸素とは、人間のあらゆる機能に使われています。
一例を挙げると、生きていくために必要なエネルギーを生み出したり、異物が侵入してきたときに攻撃したりといった機能です。

活性酸素による細胞障害が、老化による障害の原因になっているとしましょう。
加齢性難聴を予防するためには、活性酸素による細胞障害を起こさないことが一つの方法になりえるはずです。
参考までですが、現時点で加齢性難聴への有効性が示唆されているのは、ビタミンE、ビタミンC、メラトニン、ビタミンB12、葉酸といった成分です。

補聴器を使って聞こえにくさを改善

対処法としては、補聴器の利用が一般的です。
ひとくちに「加齢性難聴」といっても、聞こえにくい音や程度は十人十色。それに対して、補聴器であれば、一人ひとりの症状に対応することが可能です。
患者さんの中には補聴器を使うのは抵抗がある……という方もいらっしゃいます。
しかし、今は補聴器の種類も充実していて、機能だけでなくデザインが優れたものや、小さくて目立たないものまで様々あります。

 

医師に相談のうえ、補聴器を試してみてはいかがでしょうか。

渡辺医院院長 渡辺繁

東大病院耳鼻咽喉科助手、JR東京病院勤務を経て1988年に渡辺医院開業。日本耳鼻咽喉科学会専門医。日本耳鼻咽喉学会・日本めまい平衡医学会所属。

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